盆の国
」のレビュー

盆の国

スケラッコ

個人的趣味としてこれは「違う」

ネタバレ
2023年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 242ページ。
絵は好き、死者達の雰囲気も良し、でも私にとってこの作品は「違う」。
死者達の事情だったり、螺旋状に繰り返されるお盆の1日、不気味さを増して行く感じはとても良かったです。けれども、話を「少女が恋をして大人になる」でまとめているのが、もう完全に私のアウトオブ趣味。一気に意識が彼岸から此岸に引き戻されてしまって、乗り物酔いっぽくなりました。物語序盤で夏夫が「こういう時人は惚れっぽくなってんねんて」と言っていますが、その範疇で収まってしまった印象です。それよりも、ミサちゃんとの仲直りの方が気になりました。
がっかり感が強く読み返さないため、厳しめの星2つ。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!