百と卍
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百と卍

紗久楽さわ

よかったー!!!!【6巻よ!!】

ネタバレ
2023年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ もともとこの作品が良いってのは聞いてはいたんですが、も〜〜〜最高でした……。
江戸時代が舞台ということで台詞も江戸っ子なのですが全然抵抗感無く読めますし、時代考証もすごいです。
何よりお百が可愛くて卍の兄貴がカッコいいんだこれが……。イチャイチャしてるのもエッチで尊いしお互い惚れ込んでるのがわかるからたまらないですね……粋な言い回しも良くって……。
でもただ卍の兄貴とお百のラブラブっぷりだけじゃなく、苦しい過去だったりを2人で寄り添いあって未来に向かって進んでいこうとしているのがまた良いんですよね。百ちゃんのおかげで“いき”ができるようになった兄ぃだし、百ちゃんも兄ぃと出会ったことで“しあわせ”を知ることができたんですよね。
長屋の人たちも良い人たちで、「わたしたちと変わらないのよ」と言うところで泣きました。江戸時代の男色文化を下敷きにはしていますが、普遍的な恋愛、愛についても語られている素晴らしい作品だと思います。
金ちゃんも可愛いし、四天王の皆さんと仲直りできてよかった……そしてお父様も実は卍と気質が似ていて愛する相手(奥さん)のためにあんな息子にまで冷たい態度を取っていたんですね……愛って難しい。
さて、次回は千と兆編ということで、またこの世界を味わえることが楽しみでなりません!過去の男が忘れられない千と、初めての恋をしている兆……なんだか千よりも兆さんのほうが厄介な気がしますね……!笑
【6巻読みました!!】
待ってました!千と兆編!!!!
固定厨なので果たして千の心が兆に傾くのだろうか?なんなら兆の片想いエンドでもいいけど?と思いながら読んでいたのですが、なるほどね、千も兆も『救われたい側』の人間だったんでしょう。千と兆が惹かれあったのは同じ傷と怒りを持つ同士だったからで、千の怒りが収まる形を持っていたのは兆のほうだったんだと思います。あんな感じで素直じゃないけれど誰かの特別になりたくて、誰かに甘えたくて縋りたかった千にとっては兆が千のすべてを“奪う”と宣言したことは誰かのモノになれるという安堵感があったんじゃないでしょうか。
くっついた途端、兆にべったりな千はデッカい乱暴赤ちゃんで可愛いし、最後にあった三蔵法師と孫悟空みたいな兆と千が見たすぎます!次巻はまた卍と百ちゃんみたいですが、まだまだ千と兆の二人が見たい!何卒お願いします〜!!感想も文字数足りない!
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