キモチイイって日本語で何て言うの?~実力派俳優に迫られました~【電子単行本版/シーモア限定特典付き】
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キモチイイって日本語で何て言うの?~実力派俳優に迫られました~【電子単行本版/シーモア限定特典付き】

由依子

ウジンのスピンオフください

ネタバレ
2023年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全人類にオススメしたい。

単話は最初読み放題で楽しませて頂きましたが良すぎて単話購入し単行本も買いました!
単話の売上が振るわず残念ながら紙の単行本にはならないということで;;
電子単行本でかなり加筆修正されており、単話では無かったジホの韓国語セリフの和訳が追加されています。

売れっ子韓国人俳優×一般会社員の翻訳機を通して育む純愛ストーリー。最高のキュンが楽しめます。

特筆すべきはジホの可愛さです。
外面はクールだけど本当は泣き虫で情熱的で。それまでは通訳や翻訳機を通してしかろくに話せなかったのに、カタコトだろうが間違ってようが自分が知ってる精一杯の日本語で愛しているとヒロにぶつける最終話は胸打たれること間違いなしです。

言語学習者って間違ってるかもしれないと思って正確な言葉を話せないうちは短い言葉でも直接口にするの無意識に躊躇うの多いんですよね。私も韓国語猛勉強してる時そうでした。
ジホがそうだったのかは分かりませんが、作中ほとんど翻訳機や通訳を通さないと日本語で意思疎通しなかった(出来なかった)ことを考えると最終話涙ながらの一生懸命な「こいびとはいますか」「ぼくは あなたにむちゅうだ」「あいしています」の破壊力がしんどい過ぎる…。

涙無しでは読めなかった。

日本語の本に載っていた例文そのままのことしか言えないんだけど、それが今のジホの精一杯だから真剣な気持ちが伝わってきて人の伝えたいという気持ちは言葉を超えると思いました。

ストーリーの波になっているウジンの役割も言葉の壁ならではの事なので、当て馬の使い方が上手いし貴重な描き下ろしにその当て馬の話持ってこられるとは思ってなかったので2度美味しかったです笑
表題作のみ163P、1万文字書けそうなくらいすごくいい作品なので未読の皆様オススメ新刊ですー!
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