オメガのそら音
」のレビュー

オメガのそら音

小渕

Ωの成長と、それを支えるα3人の物語

ネタバレ
2023年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ うわ〜マジか!といった読後感。
元々オメガバースが大好き♡
ラベリングされる事で起こる差別や人間関係、社会の歪みなどは誇張されてはいるけれど……現代の私たちの社会と同じでは?と個人的には思います。作者さんによって描き方が様々な世界観のオメガバースからは常に目が離せないんです。

初作家さんですが、とても興味深いストーリーでした。
少ないレビューと星に迷いましたが、大当たり!
大好きな作品となりました。
簡潔にまとめるとレビュータイトルまんまになっちゃうww
ネタバレ甚だしいが…………
そして、実質活躍するのは2人のアルファ。+αで運命の番っていうキャラ編成。いや、作家さんその感じ大好き!大好物です!

オメガ性の悲痛さは感じられますが、壮絶までは行かないライト目に抑えてあると個人的には感じました。(オメガバース耐性は強めの自覚あり)

α一族の中で自分のみがΩと判明してからの、父親にαをあてがわれる惨めな生活を送る柊。
彼のオメガとしての生き方の模索や、彼を心身共に支えるアルファの魅力的なこと……いやぁ……私は完全に後藤やねぇ。
作家さんも多分そうよねっていうのが謎に嬉しかった。
この後藤ポジが大好物ですッ!!
最初こそ乱暴で口も悪いけど、発情期の世話や生活全般を共にして長年大切にしてきた柊を、彼の望む人生へと導く後藤がやっっばい。その行動その言葉、なかなかに愛情が感じられます。その間、ちゃんと柊の運命の番とのコンタクトも取りながらて……。
いや、いやいや……川島さん、ええ人……思てたら、まだその上行くんかいっていう……!
柊を支える川島と後藤のやり取りもめちゃくちゃ好きでしたね。柊はきちんと周りに愛されているんだということを優しく厳しく教えてくれる素敵な2人。

最終話でずっと好きだった和志とやっと結ばれる(しっかりとした描写は最後までなし……またそれが憎い演出)
んだが、その後の番外編では後藤と濃厚エチ。更に〆にこの2人のカット??にて物語終了……
おいおいおい、ご褒美きた……
え?最高なん?!ってなりましたwww
後藤推しの私なんぞには、これ以上ない歓喜のラスト。
余韻に妄想に浸ることができ、非常に有難かったです。
後藤スピン始まる…複雑ww

とにかくオメガバース好きな人、
バサラの揚羽(結ばれないのに好きな人を支え続ける健気なイケメン)が好きだった人には刺さるのでは……♡
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