愛だ、恋だの処方箋
」のレビュー

愛だ、恋だの処方箋

秋久テオ

信じられないくらい尻切れトンボ

ネタバレ
2023年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編完結ページとアフターストーリーの間、丸々1巻分くらい読み飛ばしたのかと思ったレベルで無理やり話が終わってます。続刊物だったっけ??とか思ってタイトルも何度も見直してしまいました。
どういった流れであの結末、この構成にしようとしたのか??
出だしは面白かったのに、結局何だか分からないまま終わってしまいました。絡みシーンは多いのでそれだけでも眼福と言える気持ちもあるかもしれませんが、もっと丁寧に描いていれば更に面白かったのに、と残念でなりません。
作者のコメントで「描きたいものをつめこんだ」とありましたが、描きたいシーンは冒頭だけだったのでは?と予測します。結局その後はそこまで実にならない内容が続き、最終的に超絶尻切れの結末だったので、本当に描きたいシーンだけネームに起こして強引に終わらせた印象です。
バンドメンバーの茶々入れの断罪も無いし、何の為に出てきたの?と思わざるを得ない。こんな中途半端で終わるならあのエピソード全カットして主人公の2人に集中して良かったと思いますよ。普通自分のオメガにあんな暴言吐くメンバーが居たら、バンド解散ものですよ。その兆しすら無かった事に驚きと共に「なんで???どうしてこうなった???」の疑問しか出てきません。
何で出てきたの?どうして謝れないの?何で攻めはその事を知らないままなの?受けが救済されないのは何で?納得いかない事だらけです。
だっていつの間にかくっ付いて両思い設定、恋人になっているんです。
私はタイムリープしたのか?
作者がこれを「非の打ち所のない作品」と思っているのだとしたら、もう解釈違いとしか言いようがないですね。
編集者との間に何か確執があって無理矢理終わらせなければいけなくなったと思いたい。
星はそれでも絵が綺麗なので超甘めの3つです。
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