にいちゃん
」のレビュー

にいちゃん

はらだ

背負った十字架の重さ

ネタバレ
2023年7月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 立ち読みで読める所までが犯罪の入り口のような描写で、幼い子が、無垢な気持ちで接しているのに、蜘蛛の巣にでも掛かってしまうような場面で、気持ちがザワザワして、とっても気になる作品でした。
再会してからも、その関係性は微妙で、心が擦り切れるような苦しさがありました。
この作品を道徳的に説く知識には乏しく、ふさわしい言葉が見つかりませんが、私にとっては、後半は少し救われるような展開もありました。ただラストに向けて、「景」にとっても「ゆい」にとっても、まるで人生が輪廻のように巡っているような、何とも、光に照らされない影ばかりが際立つような感じでした。
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