ブルー・ヘッドにくちづけ
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ブルー・ヘッドにくちづけ

おまる

【BL】の攻め目線好きには堪らん

ネタバレ
2023年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL読むようになって、ある日ゾクッと来たのが、ずっと受け目線でBL読んでいたのに、ふと気付いたら攻め目線で、受けカワイイ、全然抱ける…って思っていたことなんですよね。
現実世界では得られない、男性の身体性を獲得した感覚が味わえるなんて、BL面白いっ!と思ったのと同時に精神的にも、普段の性別性格不問の世界線に自分がいる感覚が、興味深かったんです。

それ以来、どんな受けなら自分が攻め目線で読めるか、というのもBL作品読むときの着眼点になってました。

そんな密やかな楽しみを味わっていた自分にとって、おまる先生のこの作品、予想以上に自分の心に刺さったのです。

化粧品会社のカリスマ社長の秘書、麗がかかった奇病が、ストレスで男体化しちゃうってやつなんです。
が、単に男体化する描写だけでなく、そうなる事によって、周囲からの見方や社長に対する態度も変わるという精神面での変化に踏み込んでいるのが頗る良いのです。特に2話の麗が少女時代から、女の子であることで、期待されなかったり、軽く扱われてきた事に傷ついていたことに気付く深層心理の描写に、自分も抱えていた古傷の痛みを感じました。

しかし、TL作品をうたっているだけあって、なんと美味しいことに、カリスマ社長が女体化しちゃうんですよ!!!!そして期待通り、せくすをしないと元に戻れないっていう設定なんですね。ブラボー!女体化しているとはいえ、麗目線で社長を攻める感覚…。いや、これいいわ。また、社長の反応が可愛いくって。なんとも倒錯的な感覚が、滾ります。

おまけに、2話は、♂×♂で、お口でしてる図柄に、言葉を失いましたよ…。おまる先生、これ、BL読みが読んで二重に美味しい作品じゃないですか?なぜTL?しかも、社長、そんな顔をして、抱かないのか、って。分かって言ってんの?煽ってんのか?と、自分の内心のざわめきがうるさくて仕方がなかったです!

まだ完結してないのですが、1話50頁位あって、読み応えあり。社長が、実は女嫌いなのに、麗だけは大丈夫、っていうのも、これからの2人の関係の伏線になっていそう。♂×♂展開を勝手に期待。麗が澄ました顔してエロいので、そういう目線で読んでも満足かと思います!
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