獣の王と狼面の番
」のレビュー

獣の王と狼面の番

奥田枠

ウルに勲章をあげて欲しい

ネタバレ
2023年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと編集部の宣伝の数コマを毎話スーーハーーーと吸いながら纏まるのを待っていました。

獣の王と人間のビースティックラブ…!

枠先生の作品は号泣レベルの切ないものや過激なエロなど出す作品出す作品毎回色が違って大好きなのですが今作は壮大なファンタジー。
枠先生のまた新たな魅力に気づく新刊でした。

攻めのゼンが美しく高貴で、全てを知りながらも無理に暴かず静かに情熱を燃やしてるのが王の器を感じられて最高だった。獣界の頂点なのにシーアの前では照れたり甘えたりただの男になってしまうのも…イイ…
シーアの見た目がかなり女っぽいので好き嫌い分かれるかなと思います。見た目は可愛いけど女々しさは無く豪快な所も多いので私は気になりませんでした。
身分、種族違いの恋で悲恋過ぎずも枠先生らしい感情を揺さぶる展開、設定に負けない圧倒的作画で大満足。
世界観を見せつけるのでは無くちゃんとBがLしてるのがベースになっているのでブレが無いし、獣の王がライオンでも虎でも象でもなくタカっていう斬新さも良かった…!
このページを描きたくてタカにしたのかな?と思うくらいシーアを探すために巨大な羽を広げる王が神々し過ぎて…ゼン王の降り立つ地面になって支えたいと思った…そうかこれが信仰心…( ˇωˇ )

下巻は半分以上がリカとスウェイのスピンオフだったのですが、これなら私はウルが大きくなった話かアクロの話が読みたかった;;リカとスウェイも良かったんですがゼンとシーアの甘い部分ももう少し読みたかったと言うのが本音。(本編もスピンオフも少なめではありますが大変えろうございました)

とは言えトータルだと待った甲斐のある満足な上下巻でした…!枠先生作品にハズレ無し…!
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