うみべのストーブ 大白小蟹短編集
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うみべのストーブ 大白小蟹短編集

大白小蟹

日々揺れ動き現れては消える声に触れる作品

2023年8月12日
作品解説は一体どなたが書かれたのでしょう。
俵万智さんのコメントは勿論のこと、短文でありながらこの作品のすばらしさがじわっと伝わってきます。
こちらの解説を読んでぴくりとアンテナが動いた方は是非本を開いてください。

心の履歴と7編のお話が重なったりすれ違ったりします。
朝起きたらリセット出来てるのが理想の毎日。
置き忘れたのか消滅したのか、でも確かに私の心にあった月の裏側にある声にきづくのです。
そして自然と涙がこぼれてその頃のえぐみを流してくれるようでした。
心の中心がほぅっと温かくなります。

ほとんどの作品に『雪』が出てきます。
雪の日に必ずまた読もう。

紙も手元に持ちたいと購入。

素晴らしい作品に出会えて感謝です。

**236ページ**
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