溺れるアンチロマンス【単行本版】
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溺れるアンチロマンス【単行本版】

永条エイ

オッフ…、攻め様の目線に射抜かれる!

ネタバレ
2023年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 永条先生の新作リーマンBLが良すぎたので、未読だったこちらのデビューコミックスを読んでみました。

ハイスペリーマン攻めと、遊んでいそうにみられがちな、接触が苦手な実はピュアな受け。人間不信で恋愛しない主義だった攻めが、好奇心から受けに興味を持って接触し、受けと関わる中で次第に受け本気になっていき、溺れていく…と、それぞれが抱えていた不全感を出会いにより乗り越えていくストーリーが、やっぱり良いんですねぇ。

それから、攻め様の目線が、ほんっとにいい!

受けに欲情するときの、それまで光の入っていなかった瞳が見開かれ、「いいものみーつけた」という心の声が届いてきそうな目線!!受けに本気になり、大切にしたいと思ったときの甘い目線。プレイ中の、余裕ありげなのに本気になったときの射抜くような目線…。

普段、クールで仕事もできそうなハイスペ攻め様の、受けにだけ見せる目線に射抜かれそう!!いや、射抜かれたい!!そんな気持ちが、永条先生の作品にハマる理由なんだなぁ、と実感しました。
美男子同士のエチシーンも多めで、攻め様の受けの許容範囲ギリギリを攻めてくるドSな攻めっぷりや言葉攻めも、Mっ気のある読者の性癖にどストライクなのでは。いやはや、永条先生の描く攻め様の魅力を書き出すと字数が足りなくなってしまうので、このへんで。
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