はじめて、はじめました。
」のレビュー

はじめて、はじめました。

暮田マキネ

語らせろ、今年の最高傑作が8月にして決定

ネタバレ
2023年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず初めに。読み始めて59ページ、まさかの1/4ページで世紀の大号泣した はじめて の作品…!!
そして、汁という汁が滴る作品が大好きな私だが、この作品、現在(1巻)一切のエロ無し…!!!!
そんな私が「今年の最高作」として今ここにレビューをしたためる。

⬛︎お話しについて。
有り得ないくらい美しい心の持ち主(多分受、まだ受けてないが)は、その実 心の裏に陰を持つ。一方、飄々としているように見えて感受性豊かな攻め(多分攻、まだ攻めてないが)は、無償の愛を放つ受けのような存在がいることを羨ましく思う。
そして、お互い少しずつ情報が開示されていくことで、惹かれ合う――。
⬛︎本年最高傑作とした理由。
まずこういう設定は大好物。「あー、これはもしや、好物系か。(涎)」と冒頭の描写からセンサーが反応。ストーリーやキャラ設定が美味しいヤツでした。
それだけなら最高傑作にならず美味しかったまた食べさせてくださいレビューで終わるところ。最高傑作なんですよ。何がって、もう【表情】。
59ページ、鳥肌が立つくらい涙が出た。多分汚れすぎた川で泳いでいた魚が 急に清水に出されると耐えられないやつと同じなのだ。美しく、綺麗すぎて、不純物が一切なくて、デトックス効果が高すぎて。鼻水も涙も全部出た。そして、「こういう存在がいるのが羨ましい」と私も心底思ってしまった。
しかし、進めるうちに感じる「無機質」さ。そうか、優しさの裏側にそんな思いがあったのか。受けが打ち明けるシーンは、また喉の奥がグッと熱くなり、ウッと声が漏れるくらいには泣いた。共依存…?人間とは難しい生き物だなとつくづく思った。
そんな無機質で
いいねしたユーザ30人
レビューをシェアしよう!