このレビューはネタバレを含みます▼
黛洋一は､週6で入っているバイト先の飲食店に最近来るようになった男性が気になっています｡カッコ良くて感じが良くて洋一にだけたくさん話しかけてくれるイケメンは､なんと中学の同級生の村瀬想でした｡実家住みの洋一は､出戻ってきた姉の息子と過ごすことが多く､二人で公園に遊びに行くと､そこで村瀬と妹と行き合わせます｡村瀬は母親の入院で地元に戻り､年の離れた妹の面倒をみることになったのです｡4才の甥と10才の妹はすっかり意気投合し､ちょうど春休み中のバイトのシフトを減らすことになっていた洋一は､村瀬の仕事に合わせて二人まとめて面倒をみることにするのでした｡毎日顔を合わせるようになって､洋一は村瀬に影のあることが気になります｡多感な中学生の頃に両親の不仲に加えてゲイを自覚した村瀬にとって､その当時の洋一とのやりとりが心安らぐものだったことが明かされます｡なかなかアプローチ出来ないヘタレな村瀬に､恋愛経験が無さ過ぎて動けない洋一の両想いなモダモダが尊いです｡洋一の恋愛へのフラットな感覚が良きでした｡
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