このレビューはネタバレを含みます▼
1巻では完結していません。探偵事務所を営む泊央甫の元に、高校の同級生だった木嶋八一が8年ぶりに訪ねてきます。雇ってくれという八一をすげなく追い返せないのは、央甫が高校時代、八一に惚れていたからでした。当時、ひた隠しにしていた感情が八一との再会で央甫の胸に甦ります。ヤクザだった八一は兄貴分の樋水と共に竜ヶ崎組の坂根の騙し討ちに遭い大怪我を負いました。襲撃の1ヶ月後に目覚めた八一を待っていたのは、樋水の死と所属する組の解散、そして高度の映像認識能力でした。古い指名手配写真から現在の本人を見抜いたり、猫の模様も一目で見分けられるようになった八一の能力を活かして、二人は探偵業務をこなしながら樋水の仇•坂根を探します。腕っぷしが強くて八一に一途な央甫と、野良猫みたいな八一のバディには、ハドソン夫人にあたる鈴木幸子さんも控えています。レストレード警部っぽい深元さんも登場します。1巻では高校生の二人の馴れ初めや八一の樋水への憧れなどが描かれます。本格的なエロはお預けですが、央甫が長年拗らせた想いをついに吐露しますので、次巻が楽しみです。