恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。
」のレビュー

恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。

永野水貴/とよた瑣織

師匠と弟子の複雑な関係の焦ったい恋!

ネタバレ
2023年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画から読み始め、ノベルを購入。
試し読みのつもりが、読み始めたらどハマりして大好きな作品になりました!
漫画も良いですが、ノベルの方が繊細な表現や心理描写の表現などが伝わってくるので、個人的にはオススメ。イチャラブではなく、心に響く作品を求めてる方は是非!!
始まりは主人公の現在の置かれた状況に至るまでのストーリー。可哀想で同情してしまい涙します。
恋していた人は義理の妹に恋をしている。その人から、義理の妹の代わりに自分に犠牲になって「未明の地」に行って欲しいと頼まれた主人公。
「未明の地」へ行く=死ぬを意味する。
2人の為に自分が犠牲になれば良い。。。と自分の心に蓋をし「未明の地の番人」になる覚悟をする主人公。涙が勝手に流れてきました。
その後、20年以上経った「未明の地」。「番人」として歳を取らずに生き残っていた主人公の元に、あの2人の息子が突如現れてから、物語が本格的にスタートです!!
作者さんの言葉の選び方、心理描写の描き方、表現の豊かさが、本当に素晴らしくて美しくて。儚くて切ない2人のやり取りに夢中になる事間違いなし!!
2人の性格も不器用で言葉も足らない為に行き違う想いだったり、お互い遠慮し合うが為に伝わらない想いだったり、この焦ったいやり取りの文章が作者さんは上手い!!もう感情がいっぱいになりながら読めると思います!
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