妄想パズル
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妄想パズル

1095(徳子)

コレは珍しい!色々詰まったセカイ系BL

ネタバレ
2023年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みホで10巻まで一気に読み、その勢いで11〜13巻を購入して読みました。
1〜2巻では恵まれた陽キャと不遇な美人の少し痛めの恋愛モノ?だったのに、
3巻で衝撃の事実が!そして明らかに物語の流れが変わってしまった…それも取り返しがつかない感じなんですけど〜!とドキドキしながら挑んだ4巻。
え待って!ファンタジーなの?あと倫理観どーゆーこと?
……と、作品説明を飛ばして読み始めた為に何が何だかな状態でしたが、4巻まで読んでしまったら最後まで読まずにはいられなくなっていました。
***
盛大なネタバレをしますと、、
今作品はシリアスな『セカイ系』BLです!!(いやレビュータイトルで言っちゃってる)
こういうのに出会えるのを待っていました!
セカイ系なので後半はぶっちゃけBLって言うよりも愛は世界を救うみたいな感じ(あくまでもそういう種類)の要素が大きくなっています。
世界と個人の感情的対立にハラハラドキドキです。
倫理どーなの?って思って読んでは全然ダメでした汗。
「現世の価値観で聖人ぶったことを言うな…‼︎」ってことです。(第8巻鏡乱の言)(解釈違うけど)
色んな組み合わせと、色んな状況でのS◯Xが描かれています。納得するのも、なんか許し難いな〜と思うのもありましたが、どれもコレもそうなる意味が興味深い!と思ってしまいました。その中で1番愛を感じ1番エロっ!と思ったのは「紅」と「碧」でした。そう思えて当然だったわけですが。

今作中では「普通」の捉え方は個々人で違うとわりと最初の方で描かれています。普通や常識や禁忌などは文化によって大きく変わるものですが、最後の方になると人類とか地球とかも遥かに超えてしまうので、いかに我々が小さな世界でさらに小さな存在であるかを、たかが「常識」の枠だけでも身に詰まされました。
***
最後の方になると説明文みたいな長台詞が多くなって少し読みにくくなっています。あの内容は絵で表現するのは難しいかもしれませんが、少し退屈を感じてしまいました。
あと作画がちょいちょい狂っている?と思いました。
けど攻めくんの鼻が他のキャラと明らかに違く描かれているのを途中で納得し、面白いと思いました。

宇宙の成り立ちとか、魂はエネルギー説とか、アイディンティとは?とかが好きなのでいっぱい刺ささる所がありました。

読後スピンオフやifのお話などpixivで読んできました。
泣けました。
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