君がわるい恋の話
」のレビュー

君がわるい恋の話

大麦こあら

DKモノの良いところが盛り沢山

ネタバレ
2023年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買いです。クラスの人気者・拓郎×ちょっと捻くれたゲイのひろむのお話で、表題作のみ全7話+描き下ろしで合計252ページ。一人が好きなひろむにしつこく声を掛けてくるクラスの人気者・拓郎。そんな拓郎に何か裏があるのか…?最初かなりのページが立ち読みできた(今もできるのかな?)んですが、冒頭の財布事件で、これは拓郎の闇?実はウラがあるのかな?と読者に思わせるような引きがとても強いです。ここまで読んでしまうとやっぱり拓郎の本心が気になってしまうわけで、こあら先生上手いなーと感心しきりです。そもそも今作はDKものということで、DKものが大好きな私にとってはご褒美でしかなかった!高校ならではの行事に絡めたBLが盛り沢山で、高校生らしい青春が眩しい。あるあるなんですが体育祭で応援団の学ランが格好良かったり、借り物競走でお題が「好きな人」だったり。ベタだけど少女漫画的展開にキュンキュンしまくりです。でもありきたりなキュンだけじゃなくて、本当に好きな人を見つけるまでの過程がじっくり描かれていたり、トラウマ的な人間関係からの救済があったり。こあら先生ならではの萌えや人間模様がたっぷり盛り込まれていて、合計のページ数しかり、とても読み応えのある一作でした。
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