このレビューはネタバレを含みます▼
お人好しで善人な朝陽は、顔見知りくらいの関係の人に借金を負わされ、まぐろ漁船に乗ることにした。心残りは、バーの常連客の富美菊さんと会えなくなること。アルバイト当初からよくしてくれて、大好きな人だ。辞める前日に挨拶をすると、しこたま飲まされ事情を吐かされたら、わけが分からぬまま連れていかれ、借金は返したからと、富美菊の高級マンションに軟禁状態。セック スをして囲った。ヤクザ富美菊の好きはそういう形でないと表せない。朝陽は気持ちの上で対等になりたく借金を返したかったが、富美菊には出ていきたいと勘違いされ、すれ違う。焦れるね。
互いに大好きで離れたくないのに、富美菊はトラウマがあり自分から離れることをしてしまう。見捨てられるなら、自分から見捨てる。不安定な富美菊だけど、朝陽の方がどんっとしていて大人かも。なかなか男前。ちょっと「囀る〜」を思い出したけど、こちらには明るさ軽さがあり、スムーズに読めます。両者激重タイプのお話。年下攻め、エチくていいヤツです。