このレビューはネタバレを含みます▼
BLの枠には収めきれないけどこれはもう最高にキラキラと美しく切ないBL。久しぶりに読み返したいなと本棚を開いた日がまさかの3巻発売日。ハオレンの救いのないこれまでの人生や千紘の報われない日々を読むのはヒリヒリと痛かったけど、ラストまでの数ページで全てが暖かく溶けていきました。見えないけど、ハオレンはそれはもう子供のように無垢な顔で泣いていたんでしょうね。
おげれつ先生の本はどれを読んでも、見たくない自分の中の醜い部分が鏡のように浮き彫りになって、ほれみろ!認めろ!と呼びかけてくるのですごく体力がいるのですが、出てくるキャラは綺麗だし性格も表情も全てに厚みがあって魅力的で、「人間って人生って割といいもんでしょ?」と光で照らしてくれるような、救済を感じるので辞められないです。
その後のおはなし、5年後10年後の2人を少しでもいいからまた見てみたいです。