このレビューはネタバレを含みます▼
最初は1巻だけ買って様子見と思ってたのに、続きが気になって結局最新刊まで買っちゃいました(笑)。出会った時はまったく反りが合わない感じだった2人が、様々な出来事を通して気付きを重ね、喧嘩しながらも少しずつ前進していく感じが良いですね。
恒介のほうはわりとロマンチストだし、篤のほうは現実的でドライ。考え方に差があるからどうしても誤解しやすいし喧嘩しちゃうけど、でも根底に愛情がありお互いを大事に思うがゆえの擦れ違いだからこそ歩み寄れるんですよね。
わたし自身は怖くて夫とこんな言い争いや喧嘩はできないタイプなので、雨降って地固まる2人のやり取りを見てると、何となくその追体験をしてるような気分がしてほっこりします。
同性カップルであることで起きる、親や同僚へのカミングアウトや、会社やご近所との付き合い方、法的な保障が無いという現実。このお話に出てくるひとたちは皆前向きで理解があるから幸せになれるけど、実際にはこんなにうまくいくことばかりじゃないのでしょう。
いま日本で取りざたされているLGBTについての諸問題がリアルに表現されてる気がして、ほんと世の中のみんなに読んで理解して欲しいもんだと思っちゃいました。