このレビューはネタバレを含みます▼
「オレを守ると誓ってよ」スピンオフ、食えない敏腕プロデューサー・佐波×居場所を失くした元俳優・隼人のスピンオフ。「more!」の少し前、薬とカナンへの性的暴行で芸能界から追放された隼人が、佐波に拾われ飼い猫になるところからスタート。本編では同情できなくもないけど憎い男だった隼人だけど、隼人目線だと哀れで惨めで思ったよりきつかった。人気商売ってほんとメンタル強くないと厳しいね。佐波に拾われても死んだように生きる隼人が、少しずつ癒され小さな希望を持って、新たな道を見つけたかと思われた矢先にそれを奪われて。でも自業自得なんだよなあ…。不要なものは容赦なく切り捨てて損得勘定で生きてきた佐波の決断に、驚いたけど泣けた。許されない罪を犯したけれど、心から悔いた隼人が唯一手にできた愛を大切にして欲しい。重いテーマだけど、メリバ一歩手前の優しい結末でほっとしました。