四月は君の嘘
」のレビュー

四月は君の嘘

新川直司

何回読んでも泣く

ネタバレ
2023年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく作品への没入感が凄く、何度読んでも魂を揺さぶられ泣いてしまう名作。

この作品が秀逸なのは・読む度に泣ける構成・台詞回し・トーンの使い方だと思う。

ストーリーで読み進めてく中で何度も泣けるが、伏線を回収し終えた最終回を迎えた後に読み返すと、ヒロインの視点が加わりより一層泣けてしまう。

また限られた時間の中で、または失くしたものを取り戻そうと足掻いて前に進む登場人物達が、時に繊細に、時に激しく感情を剥き出した台詞回しがより魂を揺さぶってくる。

更にトーンが独特で、心の闇や葛藤を表すキツめの深い黒のトーンを。逆に演奏シーンでは聞き手が心穏やかになる淡く明るいトーンを駆使し、心情を巧みに表してくる。
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