このレビューはネタバレを含みます▼
ってタイトルには書いたけど草間先生の作品の中でも特別甘いお話なのは間違いないですよね!!
最初は変更前のタイトルも相まって少しミステリアスな雰囲気でしたが、ちょっと照れてしまうくらい可愛いラブストーリーに仕上がってました!
正直、吉見くんみたいに素直ですぐお腹見せるワンコみたいなタイプの子が先生の作品に出てきたのが新鮮で凄く驚きました…(胸に一物あるタイプが多いイメージ、それも大好き)
久慈くんとの急速な距離の縮まり方にもびっくりしましたが、最初からそうなる予兆は何度もあった訳でなるべくしてラブラブになった2人という感じでニヤニヤ。
更に久慈くんの美しいお顔、ふと見せる吉見くんの誰かを憂う表情、そこへロマンティックな雨のシーン。
思わずキャーーーー!!
情感たっぷりな大人の恋もしっかり描かれていて堪らない!
しかし2人の話だけに留まらず、周りの人間模様がおもしろかった。
病院での噂や呪い、少しネガティブな空気が漂う中に吉見くんが加わる事で優しく解けていくのが心地良い。
先入観や優しさ故のすれ違いだったり、人のめんどくさいけど人らしいややこしさが愛しいなと思えます。
だからやっぱりこの明るいタイトルに変更されたの大正解でしたね!!
他にも喫茶店へ通じる生垣の切れ目や開店してる日に上がる旗とか、本編とは直接関係ない細かな設定もこのストーリーに生きる人達の生活が感じられて好き。
新鮮さもあったけど、草間先生らしさもふんだんに散りばめられた味わい深い作品でした。