鈍くてかわいい君でなきゃ【コミックス版】
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鈍くてかわいい君でなきゃ【コミックス版】

あずみつな

大切な言葉は言わない、でも溢れてる

ネタバレ
2023年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 10年愛って凄いですよね。会わなかった時期もあったのに、ずーっと自分の気持ちを押し殺して過ごすのは辛かったと思う。タイトル通り、ふみは鈍くって、寧ろ自分をライバル視かつ親友として側にいるからそれは余計に。伝えたくても伝えられない言葉は、最後の方まで出てこなかったけど、今でも回想シーンでも、慎一の表情から溢れちゃってるわけですよ。触れることもできないけど、伝えられないけど、視線とか仕草がもうね…読んでて焦ったく思いつつも、それを含めて離れた気持ちも理解できる。ふみもずっと慎一を特別に思ってて、初めこそライバル心に溢れてたけどそれだけじゃないって気づけて良かった。もしかしたら学生時代に伝えてたら、本当にそこで終わってたかもしれない。鈍いからこそふみが自分の気持ちに向き合って、しっかり自覚できたこのタイミングだったからこそ一緒になれたのかなと思います。くっついた2人はボーナスタイムっていうくらい甘々で…もっと見たい、慎一の執着っぷりを!!!10年も抑えてたぶん、いざという時にブレーキをかけちゃうんだよなぁ(作中に何度かおあずけされてるシーンあり)もっとわがままになっていいんだよ!そこに踏み込んでいくふみがまた良い。慎一の重さ全開に期待したい。個人的に萌えたのは235ページの、ぷくぷくほっぺのふみと慎一のデフォルメが可愛くて…(はへはへって擬音なのか何なのか)読み終わって幸せな気分になった1冊です。
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