榎田尤利作品集
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榎田尤利作品集

榎田尤利/高階佑

愛を売り求めるひと

ネタバレ
2023年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説、榎田先生の初期作品。3冊分冊版も出てますが、こちらの合冊版購入だとクーポン一枚なのでお得かと。素敵な表紙ですが、挿し絵なし、外で読んでもokかもしれないけど絡みシーンもかなり多いので、お気をつけて。

愛を求め続けてる青という男娼のお話。
合冊版の榎田初期作品集シリーズ、これで4冊全て読みました。いやいやいや、初期の完成度に正直びっくり、そしてこう言ってはいけないのかもしれないけど、夏の塩の魚住くんシリーズといい、榎田先生は初期作品のほうが、ずっと先生の中にたまってた書きたいこと、書きたいひとを書いてて、胸にくるものばかりな気がする。。。この作品なんて、最初から結末わかってるBLのみ求めてる人が読んだらたしかに分かりにくいし、重すぎるので、いまの時代だったらBLレーベルからだとたぶん売れないんじゃないかな。男どうしのあれこれ絡みシーンは多くてたしかにBLではあるんだけど。
表紙のように魅惑的な愛を売る男娼の青が何を考えどのように生きてきたか視点を変えながら語られて、429ページの長編の最後に何を見つけるのか、、、ぜひ一般小説もずっと読んでてBLも好きっていう人に読んでもらいたいな。
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