さらい屋五葉
」のレビュー

さらい屋五葉

オノ・ナツメ

素晴らしい

ネタバレ
2023年12月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 華やかさはなく、独自の絵柄のため、苦手とする方もいると思いますが、この作者さんの作品は西洋風なものでも、時代劇風なものでも、引き込まれます。子連れ同心のよさにひかれ、こちらもために読んでみたら、なにこれ!?楽しい。江戸の空気も感じられ、出てくる人たちの個性的なこと。読んだのがまだ2巻までなので、はられた伏線は回収されていませんし、一人一人の過去などはまだまだ見えてきていませんが、わくわくします。どちらかというと、静の世界。はげしいストーリー展開はなさそうです。恋愛もののような激しい展開もなく、たんたんと進みます。そもそも主人公がくたびれた気の弱い浪人。色男イチ、小料理屋のいかつい梅、寡黙な松、色っぽいおたか、隠居。どれをとってもスピンオフできそうな人々です。さあ、たっぷり江戸の世界へどうぞ。(全巻読了)全巻読みました。あやー、見事でした。イチの過去、政の生き方、八木の覚悟、こう繋がっていくのか。独特の絵柄が切り絵のようで美しく感じました。このレビューに全て書けない文章力のなさが悔しいです。一人一人の個性もよく考えられていました。何度でも読み返す作品が増えました。
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