誰が奥寺翔を殺したのか?
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誰が奥寺翔を殺したのか?

河田雄志/行徒

理不尽な暴力馬鹿どもをコテンパンにしたい

ネタバレ
2023年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻読了時ではざっくり言うと、1990年代の不良高校生を相手取る勧善懲悪モノ。
ただ、不良どもを打ち据えるのは正義のヒーローではなく、個人的な目的を遂行する為に不良とは別方向にぶっ飛んだ剣道少年。目的の為なら非道なことも意に介さないダークな面を持つが、ダークヒーローでもない。
その奥寺翔が殺され炎に焼かれるシーンを冒頭に持ってき、そうなるまでの経緯を一年遡って描いていく。

知能指数底辺系の虎の威を借るゴミを叩きつける快感。
優等生の皮を被ったカワイイ系男子の脳がぶっ壊れている面白さ。
奥寺翔がなぜそうなったのかの謎を探っていくミステリー感。
それらがノスタルジックに、シリアスに語られている。
マンガ自体の印象も一昔前の懐かしさがあるが、共に30年前に脳を切り替えて読むのも面白い。
続編を待つ。
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