このレビューはネタバレを含みます▼
高校生のハルトの前に褐色肌の王子様レイが突然現れて求婚されるというお話。二人は子供の頃に会っていて、レイのことを女の子だと思っていたという鉄板設定。上巻は日本編。ハルトの家にホームステイしてハルトと同じ高校に留学することになったレイとの家族や友人を巻き込んだわちゃわちゃ。可愛くて面白い文川先生らしい展開です。下巻の舞台はレイの国。突然帰国してしまったレイをハルトが追いかけます。レイの国での権力争いに巻き込まれたり命を狙われたり。でもシリアスさもあまりないしコメディに振り切れてもいない。展開が強引で軽い。レイのいる王宮もあまりゴージャスさがなく登場人物のノリも軽いため良くも悪くも庶民と王族との身分差が感じられませんでした。設定を活かしきれていない感じ。フライト時間でレイの国がどこか調べてみたら、エジプトより遠くアフリカ大陸であるのは間違いないね。なんだか辛口レビューになりましたが文川先生作品大好きだからつい言いたくなってしまいました。星4.2