ロスタイムに餞を
」のレビュー

ロスタイムに餞を

ココミ

後ろ向きな気持ちにはサヨナラしよう

ネタバレ
2023年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ まずタイトルが素敵だと思いました。割と新しい作品で(多分)若い先生であることから、最近は「アディショナルタイム」と言う所を、あえて「ロスタイム」という言葉を使ったのだと思います。英語では「loss of time」と「additional time」、確かに失うより加える方が気持ちも前向きになれる気がします。そこで、あえてその『「ロスタイム」に「餞を」』ですから、後ろ向きな気持ちにサヨナラしよう…みたいなイメージが伝わってきました。
内容は、同棲中のカプ間に相手に対する甘えが出てきて、モヤモヤした気持ちと有耶無耶な状況が常態化して、くっついたり離れたり、どうなるの?といった感じです。ちょうど小説の方で似たようなテーマの作品を読んだばかりなので尚更、心に沁みました。でも2人の年齢設定が若くてそれほど年季も入っていない点では、切なさはあっても重苦しい感じはなく微笑ましく読めました。
ラストで先生が「この二人は4年に1回はケンカしそう」みたいなことを仰っていて、一人「ワールドカップかい」とツッコミを入れてしまいました。番外編も出ているようなので読むつもりです。
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