星降る王国のニナ
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星降る王国のニナ

リカチ

表紙の花って(追記&花言葉判明)

ネタバレ
2024年1月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みやすいファンタジーで、ニナとアズ、セトの恋愛関係も良く考えられている作品です。衣装素敵〜!絵がキラキラしています。12巻はスタービアが舞台なので、これまでにフォルトナ、ガルガダと3種類の衣装が登場し、主人公のニナが可愛く着てくれています。私はセトが好きなので、そちら寄りで楽しく読ませて頂いています。アズ派、セト派の読者が生まれるのは人物の性格設定がしっかり練られているからですね。ニナの行動がどっちつかずでフラフラしているように感じる読者もおられるようですが、それは彼女が置かれた状況から素直な思考(選択)をすると自然とそうなりますよねーって結果だと思います。でもそのことがこの物語の大事なことなのでは?話の流れのなかで無意識であったとしても、“星の民”ニナが「選んでいること」が、この物語のキーになっていると信じています。これを信じるならば、ニナが「私が見つけた人」「幸せにしたいと思った人」「ギュッギュッとしたくなる」と表現しているのは、セトだけなんざんす(ここだけ興奮笑)!ところで、面白いのが表紙にデザインされている花。実は全部違うんですね。はっきりと分からない花もあり、自分勝手な考察の域をこえませんが、1巻はホオヅキなら花言葉は「偽り」(なるほど)、3巻バラで「愛」(まじで?)、4巻ゼラニウムなら「君ありて幸せ」(まじで?セトニナだぞ!)、7巻ラッパスイセンで「報われぬ恋」(アズニナが?)、8巻アガパンサス「誠実な愛」(セトニナ確定か?)、10巻カルミアギャラクシー「裏切り」(かも?)、11巻サンタンカで「熱き思い」(セトォ)、12巻スズランで「再びの幸福」(再会だから?)。表紙の花にはなんらかの意味があるのは間違いないと思います。うううぅ、、セトの行く末が気になって眠れない。ということで、とても面白いです。
追記(2024.2.24):「二人の王子との運命の恋の行方は?」と紹介されることが多いので、運命の人とは何かと調べると、運命の人は2人いることがあるんですってね。1人目は「愛を教えてくれて、それを失うことを教えてくれる人」、2人目は1人目の別れを糧にして、「不変の愛を教えてくれる人」とのこと。で、運命の人は「安心感があって自然体でいられる。信頼感もあり、一緒にいてホッとできる」と。この物語が15歳の少女が同時期に2人の運命の人と出会う話だとしたら、、セトエンド、、かな?
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