アンチロマンス
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アンチロマンス

日高ショーコ

もどかしい二人

2024年1月21日
いろんな感情がもやもやとして素直になれない幼馴染同士のお話です。すんなりと両思いにはならない。読みながらも、もどかしい。じれったい。でもそこが良かった。周りの登場人物に気付かされ、動かされ、二人の関係性が形を変えていく様を楽しく読みました。戸和田さんが良い味出してる…。大変良かった…。
そして、さすがは日高ショーコ先生、感情の揺れ動きの描写が素晴らしかったです。『憂鬱な朝』でも、単純に「好き!」だけではない複雑な思いが丁寧に描かれていて大変感動してしまったのですが、この作品もやはり良かったです。
ここからは『腐』なレビューになってしまい申し訳ないですが、個人的に、真面目で人畜無害そうなメガネくんが密かに幼馴染を思っているところはツボだし、唆されて行動に移してしまうところもツボだったし、急に振り向かれたとなったらそれはそれで逃げてしまうのもツボだし、リバなのもツボでした。ありがとうございました。
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