このレビューはネタバレを含みます▼
単話のときから気になり、コミックスになるのを楽しみにしていました。
時代的に短髪はないなぁとは思いますが(あと、「イク」もないとは思いますがw)、磐吉に似合っているので問題ありません!!絵が綺麗です。デビュー作とはすごいですね。
以前からインスタを拝見していましたが、本当、かっこいい絵を描かれる。
大店の跡取りに父親は酷い仕打ちだ…当時は虐 待なんて言葉はないからね…使えるものはなんでも使う。母上が気の毒過ぎる。自分も拾い子に手を出しているしな…まぁ、こちらも恩と恋情とで同意なので。
恋を知ったのが遅かった…あそこで切るか所帯を持たないか、選べたはずなんだけどな…
父親とある意味で同じなんだけど、愛しちゃったからなぁ
奥方は、理解のあるようなことを言ったけど、そのうち自分の元に帰ってくると思っていた、そうさせようとしたんだろうな。だから、なんとしても子は欲しかったと思う。
子どもが生まれた。浜路は自分からは切らないが、行き場のない気持ち、ショック、無力感、引き裂かれる気持ちを考えると切な過ぎる。これ、奥方目線に立つとわからない
人もいるかもしれないな。受け入れられないというか。
…それでも、手放すことができないんだよ。
磐吉も手放せない。背徳感、罪悪感を持っても浜路の手を離せない。
割り切れる人じゃないんだよね。
奥方、攻めていってるけどね。理解あるようなこと言わなきゃよかったんじゃないかな…本気だから。
これはメリバだね。
「瞞」はだます、あざむく、事実を覆い隠して欺く意がある。周囲に対してもだけど、互いにもそうなんだろうな。
でも、愛しているんだ。
救いはなく、救いを求めてもだめで、ただ離れないことが今のところ唯一の救いなんだろうけど…業を抱いて2人生きていくしかない。刻みながらね。
磐吉が耐えられるだろうか…
切ない。