このレビューはネタバレを含みます▼
「オッズ·アンド·エンズ」の8話を読んでいて、「ん?!!」と思ったので読み直しをしたら、レビューなかったから書いておきます。マキネ先生の全部読んでるけど、まだ書いてないのあるかも…
そう、何が気になったかというと、OAEに「市川先生」が出てきたから。これ、「ノリちゃん」じゃない?!と思った理由で、ゾクゾク来ました(笑)
ノリちゃんは、いまは心療内科(OAEでは精神科の先生と言われているけど…厳密に言うと精神科の医師と心療内科の医師は違うんだけど…)の先生だけど、元は脳外科らしく(暮田マキネ先生談)、本作の従兄弟のユキの主治医。十亀兄弟の母方(医者一家)の親戚ですね。
ちなみに、十亀兄弟は「助教授の初恋ケーススタディ」の由鶴の従兄弟でもある。十亀兄弟の父親が絶縁状態のため、親交はないようなんだけど。「助教授の〜」の最後の方のページに、関係図があって、「僕の可愛い酔っぱらい」を含んだ人間関係がわかります(すごい!)。この図の十亀兄弟は、同人誌Ver.の絵柄です。
ということで、また他作品との絡みがあり、嬉しく思った次第です(笑)
本作は、兄弟BL。地雷の方はご注意。
いつも思うのが、「そうなるプロセス」がとても上手く描かれていること。十亀兄弟が互いの執着に至る温床は親にあり、にーにが臣を大切に思う気持ちが烈情になるのも解らなくない。閉鎖空間で寄り添い必要とし、必要とされる感覚、生きる意味と力になる。ある意味で共依存、他者からみたら異常に思うかもしれない。
ヤマはいい男だ。16歳であそこまで大人になれるとは…ノリちゃんが頼るはずだ。臣は面白くないだろうけど、感謝もしているはず。
ロッカバイディアやファザーファッカー、つむぎくんのさきっぽに通じる心の叫びと病みと居場所。このときから素でに開花していたんですよね…
これからも、「取り戻している」ユキは、臣のためにこのままなのだろう。臣も、解っても2人の世界は壊さないだろう。その後を読んでみたいけどな。