恋は雨上がりのように
」のレビュー

恋は雨上がりのように

眉月じゅん

雨降る日に読みたくなる

ネタバレ
2024年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めて、自分の遠い記憶の奥底に眠っていた学生の頃の夏休みバイト先で、好きになった中年社員さんの事を思い出した。一方的な片想いで何故かあのくたびれた背中がカッコよく見えて。全く謎の心情を自分との微かな共通点を見出しながら読んだ。私のそれとは比べ物にならないくらい、あきらと店長との関係や周りの人物は優しく愛おしく。そして、詩情溢れるストーリーに凄く魅せられた。間や余韻を漫画で丁寧に表現していて、色々な風景に切なくなった。
それに45歳男と17歳女という真逆の2人の心情を的確に描けていて、凄いなぁと。
特に最終巻は胸が詰まって、読み終わるのが寂しかった。
人は夢を追う、でも時々それに疲れてしまう。でもどんな形にせよ、夢を持って生きていく。慌てなくて良いゆっくりと、と漫画から応援されているような作品でした。
ストーリーとは関係ない余談ですが、あきらちゃんがラムちゃんに見えて、ユイちゃんはテンちゃんで久保さんはチェリーかな笑
あと、あきら、とか、ちひろ、まさみ、とか名前が男女が読みだけだと分からないネーミングだなと思ったら先生のお名前もじゅん、なのですね。何か意味があるのかなぁなんて思いながら。。。
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