はだしの天使
」のレビュー

はだしの天使

野ノ宮いと

冬の空から舞い降りた奇跡

ネタバレ
2024年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 童話の様な懐かしさを感じつつ元天使のベニーと靴職人のターナーの出逢い。ゆったりとした流れの中に繰り広げられる日常が心地よい作品でした!
また、旅を決意するベニーへのプレゼントがファーストシューズって!!一緒に旅する相棒かつベニーだけの特別なものって感じがしていいですね!
ターナーの丁寧な仕事ぶりから、靴職人だったおじいちゃんへのリスペクトを強く感じました。
天使事情には詳しくありませんが、背中が開いた服から羽が生えてるって、何か見ちゃいけないものを見ている気がしてエロチック。

あまりにも穏やかで健全な毎日にBLへの道のりはかなり遠いのかも‥とよぎりました。ベニーに至ってはおしべとめしべのレベルだし(笑)
ただ、ターナーがゲイでしかもベニーの顔が好みとな!?と後で判明する事実にお風呂にいれてあげたり、ベッドに潜入されたりして内心穏やかではなかったハズ!部屋で1人盛り上がるターナー、うーんやっぱりベニーと一緒でイメージが湧かない(笑)
でも、これが最後の別れかとお酒の力で欲望に素直になっちゃうターナー。元天使なだけに背徳感マシマシの一夜!背中の羽の傷と腰つきが何とも艶かしく、冬の静寂の中に反して2人の熱にあてられました。

ミカエルとルシファーとベニーとの意味深な繋がりによりミステリアスで、謎が深まります。
波風立つ展開にこちらも心が揺さぶられました!ターナーとルシファー(ジョン)の過去とか!何だかもらい事故みたいな展開と嫉妬心むき出しで可愛いプニベニー!!もう十分人間らしんですが、肉体は不安定で先が気になって仕方のなかった3巻!しかも完結の二文字が!あらら?絵柄が変わった印象、巻末に行けば行くほど気にはなりましたが‥

忘れるより忘れられる方が辛い様に思いました。悪魔、天使、天使にも人間にもなりきれなかったベニー。結局ミカエルもルシファーもベニーが大切な存在だという解釈にたどり着きました。
グレーな感じもあえて読者に想像させる余地を残したのかなとも。
冷えた体を温め合う2人の甘々エチが!修正も甘くトーン白抜きに感謝です!あと作者様のXにウサミミの2人が!!また次回作も読んでみたい作者様です。お疲れ様でした!!
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!