このレビューはネタバレを含みます▼
いろんなテーマのBLを何百冊と読んできたけれど、この作品が一番好きで、何度も読み返しています。
奥嶋先生の作品は細やかなコマの進め方や表情の描写が絶妙で、セブンのバスのシーンでは胸がキュンとなるし、赤松が部屋で泣くシーンは何度見ても涙が出ます。
理不尽で不遇な境遇の中で「がむしゃらに生きる」のではなく、「頑張って生きる」のでもなく、色んなことを飲み込んで諦めて折り合いをつけて生きてきた二人がいじらしいです。
奥嶋先生の描く男の子は本当に愛おしくけなげです。
またBL描いてほしいです。
あと、BLではないけれど奥嶋先生の「月に手をのばせ」も良いです。