まほろばデイズ
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まほろばデイズ

ちしゃの実

優しい優しい物語

ネタバレ
2024年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 鹿の神使が人間体(神鹿)になっている奈良を舞台にしたファンタジー。

拾い子であることに引け目と罪悪感をもつ撚た受けの草介。素直にはなれない。
草介が大好きで愛しく思うが手を出せない神鹿の白羽。次代の担い手と言われている。

白羽からの恋心は感じていたが、それに優越感を持ちながらも、雌鹿と結婚しなくはならないのだから、と自分の気持ちには蓋をして、更に意地悪になる草介。

白羽には力がない。10年前に失われたから。その原因を知るよしもなく(記憶を消されて)過ごしてきたが…

力と交換に生かされた命。養親と義弟に愛され、白羽に愛されている草介。受け入れることが苦しかったが…白羽に素直になったことで少しずつ救われる。

泣いたわ。親心に。親って、そうだと思う。
白羽の父親も草介の養親も。
弟、ちょっと兄離れしようか(笑)

ちょっと感動のお話でした。
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