特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】
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特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】

鈴丸みんた

読みたかった続編はこれじゃない!!

ネタバレ
2024年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作が大好きで続編が決まり嬉しくて、単行本に纏まるまでネタバレを避けていたくらい楽しみにしていました。しかし期待したロウと佳乃のその後の話ではなく、まさかの新社会人になったロウと、同期だけどアルバイト歴が長く先輩にあたるニコとの話がメインでびっくり。そしてロウが相変わらず無神経過ぎて成長していなくてびっくり。始めからニコにすごく好意的で懐いてずっと過剰な接触し過ぎじゃない?佳乃にはあんなにツンデレで酷いこと言って傷つけたくせに…佳乃ファンなので許せないです。失恋で傷ついたニコの部屋に布団まで買って泊まり込んで優しくするのってどうなの?恋人持ちなのに。なんか甘いこと言って人たらし発動してるし。一晩いてあげたいだけかと思ったら結局翌日の夜まで一緒に過ごしているし…始発で佳乃の部屋に行って欲しかったよ!!知り合ったばかりの同僚のニコを異常に気にかけ、恋人の佳乃よりも優先する意味が全く分からない。だから電話での佳乃の不安な微妙な空気すら読み取れないんだよ!!と怒りたい。電話したのだって土曜日会えないからであって平日だったら泊まることも伝えなかったんじゃないか?ランチのことは言わなかったし。終始軽薄なロウにイライラしました。佳乃が何でも受け入れて我慢して、最後は全部許してしまうから良くない!!本来ならそこが佳乃の良いところなんだけど、鈍いノンデリロウにはダメ。前作も今作もずっと佳乃が振り回されて傷ついて可哀想で終わったからロウがすごく痛い目を見る続々編が読みたいけど、次作はニコとスイのスピンオフになるんでしょうね、ガッカリ。続編で、気持ちが通じ合った2人の甘々な話が読みたかったので心底残念です。【追記】その後何回か読み直しました。ロウと佳乃の続編がきちんと一冊あって、恋をして変わったロウの佳乃への溺愛や一筋さや2人に固い絆が出来たのを見届けてから番外編みたいな形で3冊目に出ていたらまだマシだったと思う。前作とは違うロウだったらニコの部屋にお泊りや「全然アリ」発言みたいな無神経な展開には出来なかっただろうし、スピンオフも受け入れられたと思う。佳乃が読者からこんなに愛されていることに思い及ばず軽んじ、スピンオフのために無理に急ぎ過ぎた結果だな、と思いました。
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