うらうらひかる 津々に満つ
」のレビュー

うらうらひかる 津々に満つ

高村秀路

繰り返し読みたい1冊

ネタバレ
2024年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 彼女にプロポーズしたら逃げられた。こんな出だしから始まる。そして、12年後、その彼女の子供が現われる。自分の息子だといって。驚きつつ、喜びを覚える圭祐だが、彼女・千津子は亡くなったという。千津子は臓器提供意思表示カードを持っており、全国にいるレシピエントに会いに行くという息子・航士とともに旅に出る。即席親子の旅は母親だけが頼りの関係。徐々に良くなっていく関係性が微笑ましいが、航士は何かを隠している様子。ひと夏の親子旅がもたらす想いと驚きの結果。涙無しでは読めません。楽しさだけでなく、怒りや悲しみをも凌駕する物語り。オススメです。
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