そんなに言うなら抱いてやる【単行本版】
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そんなに言うなら抱いてやる【単行本版】

にやま

改めてにやま先生の凄さを思い知る作品です

ネタバレ
2024年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ R18を買おうか買うまいか悩み、先ずはもう一度読み直そう!それから決めよう!と、思い軽く読むつもりが、がっつりまた夢中で読んじゃったよ。

仕事場ではもっさり冴えないキャラを演じているが、プライベートは雄味の強い男前なニンニンと、仕事は出来るのに、なんだかちょっぴり残念感がある王子キャラのヒカルン。先ずはこのキャラ設定が素晴らしい。特にヒカルンはちょっぴり残念なはずなのに、残念で終わらせないぐっと引き込むセリフや表情で、それを天然でやってのけているのがエロ可愛くて、そんなつもりはなかったのに、ついつい絆されてしまうニンニンという構図に説得力を持たせている。逆にニンニンは雄味が強い、いや強すぎる。だから、ノンケのはずのヒカルンに好意を持たせるのはなかなか難しい技だったと思うのですが、それもヒカルンのちょっぴり残念な思考のお陰で成り立たせており、いやもうこれヒカルンが覇者じゃん!残念なのに覇者。凄いなヒカルン。
しかも、基本主導権を握っており、余裕たっぷり雄味全開大人の男の色気垂れ流しのニンニンが居なければ成り立たないところがまた憎い演出で、なんだよこれ、なんでこんな2人のキャラ思いついた?にやま先生凄すぎない?
絵も相変わらず綺麗で安定感があり、サブキャラの双子とマスターもいい味出てるし、ヒカルンの唯一の(?)友達もよいしょよいしょでナイスアシストする良いキャラ。ストーリーはBLで時々見るような、よし!デートをしよう!とか、ドキドキ社員旅行だ!とかなんだけど、その中で動いているキャラ達が小憎い演出やセリフ回しで、決してあるあるには見せないのがまた凄い。
特にエロがまた憎たらしいほどエロくて、雄味と天然小悪魔の攻防がどちらも良すぎて、こんな雄に抱かれたい!こんな小悪魔攻めてみたい!と、どっちにも感情移入出来ちゃうもんだから、まあ忙しいです。

さて、当初の目的であるR18をどうするか問題ですが、こんなに暑苦しく語っておいて、買わないなんてあるわけなく、にやま先生には末永く素敵な作品を届けて欲しい!そんな思いも込めて、買わせていただきます。ポイント潤ったら。
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