王子達の未来と鈍感チャールズが微笑ましい





2024年2月29日
本編が良かったからこちらも…と思った方は、本編読後なるべく早めがいいと思います。私の場合、本編から今作まで半年ちょっとの間が空いていて、人名を思い出すまで暫くかかり、地名(首都や砦以外の小さな街など)に至っては思い出せないまま読み終えました。
作りとしては、表題作と番外編みたいなのが三作あります。ただ、時間軸が違っていますので混乱するかもしれません。最初と最後の二作は本編後の話で、真ん中の二作は本編その当時の時間軸の話になっています。
真ん中の二作は、「あの時メインストーリー以外の所ではそんな出来事もあったんだな」と懐かしく思いました。サブキャラから見た大舞台・主役という感じで、一風変わった雰囲気が楽しめました。
表題作は、なんて事はない長閑な風景と穏やかに流れる二人の時間が、とんでもなく価値あるものに感じる優しい話でした。戦い過ぎて…両国に攻め跡は残ろうとも、二人の間にわだかまりやしこりがないのならば、未来は明るいと感じられました。
私が一番面白いと思ったのは、最後のチャールズの章です。チャールズの場合、他キャラと決定的に違うのは「ある程度真実を知っている」事です。でも、それが「中途半端」なので、そこがこの章の面白さでもあります。真実を全く知らずに取る言動や行動も、中途半端に知っている者が取るものも、どちらも何かしらズレていて面白いです。
今回も行く先々で悪意を持って呼び込まれたトラブルに巻き込まれるチャールズだけど、持って生まれた性根の良さから得たものは、正に無欲の勝利がもたらしたものだと思いました。ラストのちょっとマヌケなセリフが最高でした。
作りとしては、表題作と番外編みたいなのが三作あります。ただ、時間軸が違っていますので混乱するかもしれません。最初と最後の二作は本編後の話で、真ん中の二作は本編その当時の時間軸の話になっています。
真ん中の二作は、「あの時メインストーリー以外の所ではそんな出来事もあったんだな」と懐かしく思いました。サブキャラから見た大舞台・主役という感じで、一風変わった雰囲気が楽しめました。
表題作は、なんて事はない長閑な風景と穏やかに流れる二人の時間が、とんでもなく価値あるものに感じる優しい話でした。戦い過ぎて…両国に攻め跡は残ろうとも、二人の間にわだかまりやしこりがないのならば、未来は明るいと感じられました。
私が一番面白いと思ったのは、最後のチャールズの章です。チャールズの場合、他キャラと決定的に違うのは「ある程度真実を知っている」事です。でも、それが「中途半端」なので、そこがこの章の面白さでもあります。真実を全く知らずに取る言動や行動も、中途半端に知っている者が取るものも、どちらも何かしらズレていて面白いです。
今回も行く先々で悪意を持って呼び込まれたトラブルに巻き込まれるチャールズだけど、持って生まれた性根の良さから得たものは、正に無欲の勝利がもたらしたものだと思いました。ラストのちょっとマヌケなセリフが最高でした。

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ジユンチ さん
(女性/50代) 総レビュー数:833件