美しいこと 【講談社版】
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美しいこと 【講談社版】

木原音瀬

好きになってしまったからどうしようもない

ネタバレ
2024年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きになってしまったからどうしようもない、これが木原先生の作品の通奏低音。どんな嫌なやつでも酷い目に合わされても、好きになってしまったから、追いかけてしまったり諦められなかったり、ふとなんでこんな奴に、、、と悔しく思いつつ惹かれてしまう。
ストレス解消でしていた女装姿のときに助けてくれた完全ノンケの寛末が自分を好きだと知り、一途さに心解されて好きになってしまった松岡。両想いかと思って女装を打ち明けたら完全に拒否されて、、それでも追いかけてしまう。
普通ノンケがそう簡単に落ちませんよね、そう、このお話、一巻だけではおさまりきらないんですよ。講談社文庫版は「美しいこと」のみ出版されてますが、本来ならシーモアさんでは取り扱ってないRipika novel版(しかも日高ショーコ先生の挿絵)の三部作「美しいこと」→「愛しいこと」→「愛すること」で完結します。(最大手kで買えます)
美しいことは松岡視点、愛しいことは寛末視点、愛することは松岡視点で書かれてて、「愛すること」では臆病になってしまった松岡がもうかわいそうでかわいくて、愛すること〜のラスト以降でもたっぷり愛してあげてね寛末くん!!!って背中激押ししてやりたい。

講談社文庫版「美しいこと」も買ってざっと読みましたが、番外編「時計chapter1」が収録されてません。(Ripika novel版の「美しいこと」に収録あり、ただ講談社版にはなかった誤字脱字を2箇所気づいてしまいました。)
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