うらうらひかる 津々に満つ
」のレビュー

うらうらひかる 津々に満つ

高村秀路

切なくてやるせない…けど光もある!

ネタバレ
2024年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 圭祐の前に大分前にある事が原因で別れざるを得なかった最愛の人である千津子と圭祐の子供 だと主張する航士が突然現れる。航士の話によると千津子は1年ぐらい前に亡くなったとのこと。航士と何故か千津子が臓器提供したドナーである人達に会いに行くことになった圭祐なんだけど…という始まり方。温かくてジーンとする父と子の旅の話だと思って読んだのですが、全然思ってたのと違ってましたね…。あまりネタバレしたくないので詳しくは書けませんがこの3人の誰1人本当に悪くないんです。なのに「なんでこんなことになるの…なんでよ…」って切なくてやるせないことが多くて胸が痛かった。そしてこの先の未来にもやっぱり不安がないといえば嘘になるんだけど希望の光がちゃんと見える素敵なラストだったので読後感は良かったし最後の2人のやりとりを見てたらなんとかかんとかだとしても絶対に色々な困難を乗り越えていける!って確信できましたね。
こんなに重めで難しい内容であるにもかかわらず2巻でうまくまとめあげた上にこの満足度な作品を作られた作者様は凄いです。読めて良かった。ありがとうございます。次回作も楽しみにしています。
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