べな
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べな

こふで

存在しない二三の存在感

ネタバレ
2024年4月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻は描写がキツめでお話も暗いのですが、2巻からは壱とべなが互いを想い合う気持ちは揺るがないので二人を信じて読み切れました。もう存在しない壱のおとうと二三の存在感がすごいんです。存在しないからずっとずっと忘れられない、大事にできなかったことへの後悔。愛する人を大事にすることはどうしてこんなにも難しいのだろう。壱とべな、そしてダンゾウの3人が、悩み苦しみ二三への想いを昇華させ強く美しく成長する姿は涙なくしては見れません。この絶妙で繊細な人間関係が見事で物語に深みがあります。自己犠牲を払うような愛し方しかできなかった壱、鬼の子であることを嘆き人間になりたいと願うべな、二人が本当の意味であの見世物小屋を旅立つ日までー。そしてもう一つの感動はこふで先生の絵が素晴らしくお上手なことです。物語の先が気になるけどもっとゆっくり絵を眺めたい、そんな葛藤もありました。最後に〜後半登場する医者とヤクザのCPが個人的にめちゃ好みで気になりすぎてます。先生ずーっと待っていますので是非ともスピンオフよろしくお願いします、
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