歌舞伎町バッドトリップ
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歌舞伎町バッドトリップ

汀えいじ

1、2巻は分かりやすく3巻はフワッと

ネタバレ
2024年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1、2巻は表紙の2人の恋愛。
SMの関係を交えた純愛。普通のハピエンが好きな人はこちらがオススメ。
1巻は泉輝のドSな特殊性癖について考えながら、心が読める特殊能力持ちで泉輝の大ファンである徹が関係を構築して行く話。
2巻はよくある恋人関係になったら芸能人である泉輝が男と…ということでちょっとした試練を2人が迎える話。
3巻は徹の面倒見役なリオと2巻で出てくる池田くんの話。池田くんの過去のトラウマ、リオさんの事情を交えながらフワッとした描写で2人の依存チックな関係が描かれてます。
ただ、明確な恋愛モノとして描かれてる1、2巻に比べると3巻は繋がり、や心情、関係性という所に重きが置かれていて、好き好き大好きー!と明確に口に出すよりも2人の空気というか心のやり取りが好きな人なら刺さるかと。(私は結構好きです)
ちょっとダークめな話で1、2巻で出て来たリオさんとは雰囲気がガラッと変わります。
あとホスト設定や歌舞伎町である要素は殆ど関係ないかなと。
(明確な恋愛漫画を読んでたら文字から景色を想像する小説に変わったみたいな。)
この作者様は心の描写がとても素敵で綺麗で切ないなぁ〜と思いました。
凄く人の描き方が上手い。
(絵が上手い下手とかでは無く人という存在を描くのが)

起承転結のある恋愛読みたいなら1、2巻を。
心の近付き方を見たいなら3巻をって感じですかね。
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