烏は恋の糸に囚われる
」のレビュー

烏は恋の糸に囚われる

百々地さ和

千年越しの恋

ネタバレ
2024年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 妖怪のお話。千年前は、普通に都にいたけれど月日と共に、人間界にはめっきりいなくなった。

千年前に恋した相手が急にいなくなった。千年、探してやっとみつけた。

粘着、束縛の女郎蜘蛛。ひとつに固執せずその場で楽しむ鴉天狗。女郎蜘蛛は、恋ね苦しみに耐えかねて、見て記憶する両目と引き裂かれるほど恋に苦しい心臓を手放していなくなった。

女郎蜘蛛は思い込みで、鴉天狗は自らの生き方で勘違いをさせ、自分の気持ちに気づくのが遅れた。
千年かけて、思いを伝える。

百々地先生の美麗な絵は、こういうファンタジーによく合うね。
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