最終電車の恋人たち
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最終電車の恋人たち

ダヨオ

いつかの自分を重ねたくなる作品

2024年4月13日
読んでいる間、ずっと喉の奥に熱いものがある感じ。もうたまらないですね、この訥々と呟くような心理描写。
好きな人が好きと言ってくれる奇跡を噛み締め、同時に、失うかもしれないという想像上の未来に怯え傷付く。
うれしくて笑っていても泣きたくなるし、幸せな瞬間にも「このままこの人が一緒にいてくれますように」と神様にすがりたくなる。
主人公は41歳のおじさんだけれど、いつかの自分を重ねずにはいられなくなる人は多いのではないでしょうか。
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