眠る兎
」のレビュー

眠る兎

木原音瀬/車折まゆ

オリジナル95年発表のデビュー作

2024年4月16日
BL小説、奥付によると表題作は95年発表とのこと、後書きで木原先生の実質デビュー作だそうで、95年時点でこのような小説が書かれてたなんて、私は当時これを読まずにいったい何を読んでいたのだろうか。。(一般小説ばかり読んでました、BLにハマったのはここ数年で、それまでBLジャンル無視してたのが悔やまれる)
いちおう改稿はしてあるそうだけど、前世紀(!)が舞台なのでメールや携帯電話が登場しない!出会いのひとつに雑誌の文通欄があって、次の”約束“がとっても大事になって、約束の時間に現れなかったらただ待つしかないっていうすれ違いがあるんだよね〜懐かしい恋愛模様だ。。
好きになってしまったから、狂わしいこの心はもうどうしようもないっていうのを書くのがデビュー作から木原先生ほんと上手なんですね。生徒×先生でヤッちゃうってのも、もうねー仕方ないわ。書き下ろしのスピンオフCPも、先生らしい。
先生目線での目安は二重丸の「やさしい」作品なのだそうですが、私にはやさしくなかったよ!食べられたり物理的に痛かったりとかはもちろんないんだけど、心が痛い!木原ファンとしてはそこが好きさ!
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