VOID
」のレビュー

VOID

座裏屋蘭丸

心のHPが減ってゆく…😩 苦しいです…

ネタバレ
2024年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 座裏屋先生の作品は、さ 読もう、とパッと読めない作者のひとりで。静かな夜にこの作品に浸れる機会があり、今だと思って読んでみました。

はぁ…もう…心のHPが減りすぎて苦しい、そんな物語でした。

恋人の死後、彼の裏切りを知った主人公マキの苦しみ、それが愛で解放されたハピエンだと…それで読了で良いのに…それを信じたら良いと思っても、だけど無視できないこの矛盾は何?😩 う。うぅ。…はぁ、考えるのは止めよ、苦しい…のループ😌

アラタ(ヒューマノイドロボット)という玩具をマキにプレゼントしたのは局長でした。起動した時も、すり込みが無効になった後のアラタとマキの再会の時も側にいた局長。

何故局長はいつもそのタイミングでいるんだろうと矛盾を感じそれを辿ったら、彼は確認をしているのかな?と。このアラタ(ヒューマノイドロボット)のアルゴリズムを…。

アラタの表情、感情から生まれる言葉全てがマキが望むものになっているのかと。マキへのすり込みの感情を無効にしたとしても、2人で過ごしたマキとの記憶は消えていないなと。マキが何と言って自分が何を言ったのかは全て覚えている…それがマキという人工知能を持った玩具用ロボット(はぁ、攻殻機動隊であった…😩)

P.180 2人の再会シーン。マキ「これから迎えに行こうと」アラタ「…遅いから押しかけちゃった」

この言葉をアラタが言えるか、局長は最後に確認をしに来たのかな?と。

はぁーーーーー分かってる、おばさんだからこんなへんちくりんな思考なんだろうな。でも何故いつもそこにいるの、局長?と。

冒頭の起動シーン。アラタ「…ごめんなさい…」そして局長「はい、すりこみ完了」(はぁ…😩)

現実を忘れ、見たい夢だけを見て生きていくマキの物語に、voidされたのはマキなのだと。なんて残酷な事を局長…と。(そこが美しくBLなのですが😩 アラタがオリジナルの感情を出したのは、マキの兄を見て泣いたあの時だけなのかなと。)
ヒューマノイドに心はあるのか…という永遠の問いに、作者はバードハウスで希望を見せたと思いたいです。

はぁ…心のHPゼロです。何か明るいお話が読みたいです💦 座裏屋先生…😩

表紙もだからか素晴らしく残酷で、バチカンに飾ろうよと思いました。ひとつの感想として…拝
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