最終電車の恋人たち
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最終電車の恋人たち

ダヨオ

まさに運命的

ネタバレ
2024年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても良かったです。兎にも角にも2人がとても良い。春江さんのリアリティある恋愛遍歴もそうですが、周りの反応とか、そういうのがとてもリアルだなって思いました。仕事に忙殺されて恋愛できない人って絶対いるんですよって思いました。そこで出会った、開発したマッチングアプリで誤ってLike押してしまった彼。音楽が鳴る仕様は劇的な運命的な出会いの演出、と言ってましたが、まさにそれ。出会ってすぐに居心地の良さや帰りたくないと思える相手に出会えるって素晴らしい。さらにその後の藤嶋の恋に落ちる瞬間が丁寧に描かれていて、とても最高でした。恋に落ちて、出会った時の会話を思い返して、更に好きになるって、しかもホテルでお互いが差し出したジュースやメモ書きを大事に持って帰るって、こっちもキュンキュンしてしまうくらい素敵な行動。何これやばい、久しぶりに頭抱えて「尊いっ!」って叫ぶくらい悶えました。アラフォー×ゲイ×初恋ってこんなに尊くて愛おしいんですか。好きな人の前では綺麗に見えたいとか、なんで断ったんだって自己嫌悪に陥ってそれを素直に話すピュアさとか、相手の言葉に思わず外に飛び出してしまうところや夢にも出てくるくらい相手のことを考えて一晩眠れずに過ごしてしまう可愛いところとか、悶えるキュンポイントは山ほどあるんですが、私の中で1番はそのままのあなたが素敵と受け入れて好きになっているところ、それをポロリッと言ってしまうところ。ああーーーっかわいいぃぃーーーーっ!!昇天しかけました。いや多分何回も昇天した。とりあえずすごく好きな作品です、これを生み出してくれたダヨオ先生に感謝致します。
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