このレビューはネタバレを含みます▼
【2巻読んだ】【2025/05/28追記】やっぱり田中さんが良いキャラだ。悪気のない、普通の、善意の人なんだよね。そういう人が、ちゃんとわかってくれるっていうのは希望だと思う。よかった。/「偏見ないから!」という同僚に対して(悪い人じゃない、普通なだけ)って考えるの、めちゃくちゃわかる。マイノリティあるあるだと思う。「偏見ないって言う人ほど偏見ある」って言いたくなるのも、すごくわかる。あのままだったら田中さんは、悪気なく「あの二人、付き合ってるんですよー」って勝手にアウティングして、それを誰かに責められても「別に悪いことをしてる訳じゃないんだから隠す必要ないじゃないですか」とか言いそう。「言えないかー」と自分で言ってるように、言いにくい社会であることを知っているにも関わらず。“悪気のない普通の人”はそういうことをやりかねないと、ゲイの二人は知ってる。そりゃあ本当の事なんて言えないよね。謝ってきた田中さんに「(何が悪かったのか)理由がわかったら話しましょう」って言える慶司は、めちゃくちゃ賢くて懐の深い人だなと思った。そんな切り返しができる人間になりたい。慶司と雀ちゃん、末永く幸せになってほしいし、誰はばかることなくイチャイチャできる環境であってほしいし、いつか結婚できるといいよね。「見られてもかまわない」って駅の雑踏で抱き合う二人を見てたら、ちょっと泣けてきちゃった。